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②リソースを探す

私が現在行なっているSE™️心理セッションのやり方なので、他のセラピストとは異なるかもしれません。

カウンセリングルームで落ち着いたら、リソースを探します。

リソースとは、心の資源であり、心のエネルギー源です。
例えば、ホッとするもの、良い感じがするもの、元気をもらえるものなど。
また、よかったことや、ホッとしたこと、心が晴れたことなど。
人間関係でも、安心する人、話をしたいなと思う人、支えてもらえている人など。
動物やペット、ぬいぐるみ、好きな俳優、漫画・アニメ、映画の中の憧れの登場人物など。
これまでの人生で助けてくれた人、先生、コーチなど。
もちろんカウンセラーやセラピストもそうです。

どのようなことや物や存在でも良いので、リソースを探してもらいます。
リソースが見つかったら、リソースを思い出したり想像して、よく感じてもらいます。
五感を使って、リソースを時間をかけて体感します。
例えば、海がリソースだとしたら、海に行っていることを想像し、目に見える風景を思い描きます。
波の音を思い出し、砂浜に足が触れる感じ、優しい風が頬に当たる感触、潮の香りなどを思い出します。

十分にリソースを味わうと体はどんな感じになっているのかを確かめます。
ふーっと呼吸が深くなる感じ、肩の力が抜ける感じ、頬が柔らかくなる感じ、お腹が温かくなる感じに気づくかもしれません。
このような体の感じをよーく感じます。体の良い感じに浸ります。

このように、リソースを探して体で十分に感じる時間を大切にしています。
なぜならば、リソースがたくさんあるとトラウマの解放が楽にできるからです。
実はトラウマとは、大変な体験をした時にリソースがなかったことから生じます。
そのため、トラウマに再交渉するためにはリソースフルになることが重要です。

私の先生が教えてくれました。
「クジラがプールにいたら狭くて大変だけど、大海原にいればどんなに暴れても大丈夫」
クジラはトラウマの比喩です。
たくさんリソースがあればどんな大きなトラウマでも大丈夫です。

もちろん、リソースが見つからないというクライエントもたくさんいます。
そのような時は、少しでもよかったこと、少しでも苦しくなかったこと、少しでもよかったと思えたことを探していきます。
焦らず、少しずつ、クライエントのペースでリソースを見つけていきます。

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